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あなたの知らない建築用語の世界

昭和にそんなTV番組がありました、マツコの知らない・・・よりずっと前に。

筆者の年齢バレますね・・・

 

これからご紹介する内容はご存じのこともあると思いますがご容赦くださいませ。

 

日本独自の長さの単位

「一間(いっけん)」でどれだけ?

長さの単位の一間は約182cm、一尺は30.3cm、一寸3.03cm、一厘0.303cmに換算されます。

さらに、大きい単位の一丈は10尺で約303cmです。

すべて「約」をつけているのはメーター法の換算で

割り切れず、

一間=181.8181818・・・cm、一尺=30.30303030・・・cmとなるから。

 

昭和33年に廃止された尺貫法ですが、木造住宅では今でも長さの基本単位として使われています。大工さんは間・尺・寸を普段の会話で使うので、聞くたびに混乱しながらもノスタルジーを感じてしまいます。

 

建築ではまず使われませんが、さらに大きな単位の一町は60間=109.09m、一里は36町=3927.27mで約4kmになります。

 

古い話ですが、「母を訪ねて三千里」題名だけで泣けてきてしまいそうなアニメがありました。(実際泣けました) 3000里を換算してみると約12000km! これはだいたい東京からニューヨークまでの果てしない距離です。母を探す9歳のアニメの主人公には荷が重すぎますね。

単に数字が大きいことを三千として表現していると思いきや、アニメの中で実際に旅をした出発地イタリアから母のいるアルゼンチンまでは本当にほぼ3000里あるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の高さは都市部でも100尺までに制限された時代があり、100尺規制と呼ばれました。換算して30.3mまで、後のメートル法への切り替わりで規制は31mに変わりました。

高層建築の技術が進歩して、昭和45年にその制限31mはなくなりましたが、今でも消防のはしご車の多くが高さ31mまで対応なのはその名残のようです。

 

「寸」の小話

「一寸先は闇」ということわざがあります。

意味としてはご存じのように、これから先のことはどうなるのか全く予測できないことの例えです。

この場合、寸は「わずかな」という意味で使われていますが、3m先が闇って、あらためて想像してみるとコワイですね!

少ない文字数なのに、すごみのある表現です。

 

「尺」の小話          

アメリカやイギリスで使われている「feetフィート」という単位。

メートルに換算しますと、0.3048m(30.048cm)・・・ お気づきでしょうか?

はい、日本の尺0.3030m(30.030cm)にとても近い数字なのです。

話し合って決めたわけでもなく、歴史・文化も違いがあるのにこれだけ近い数字になるのは、人間にとって使いやすい単位ってことでしょうか。 不思議ですね。

 

 

 

日本独自の広さの単位

一畳と一帖の違いってなんだろう

 

 

畳(じょう)って日本人のDNAに刻み込まれた?誰もが感覚でわかる尺度ですね。

もともと、日本家屋の居室(居間や寝室)の多くは畳の部屋でしたので、部屋の大きさは畳の枚数を示す畳(じょう)で表していました。

洋室の文化が入ってきてフローリングの床や、絨毯の床が増え、畳の部屋ではないのに、従来の畳(畳)表示では違和感がありました。

それで、別の意味ですが読みが同じ「帖」が当てられたそうです。

 

畳の大きさは全国で見ると若干大きさの違いがありました。下記のようになぜか東に行くほど小さくなります。畳数で税金が決まっていたので、制度が京の都から全国に広まるにつれて税金をたくさん取れるように畳を小さくしたという説があります。

かつて畳の大きさを基準に部屋の大きさを決めていました。これを畳割といいます。

一方、柱間の距離を基準にする方法を柱割といいます。

現在、弊社も含めて全国的に多く使われている柱割の3尺モジュール(910mm基準寸法)

は畳の大きさから見ますと江戸間同等ということになります。

 

京間・本間

大きさ:6尺3寸 × 3尺1寸5分 (191cm  × 95.5cm)

京都をはじめ関西方面

 

中京間(三六間)

大きさ:6尺 × 3尺(182cm × 91cm)

岐阜、名古屋をはじめ中京地方

 

江戸間(五八間)

大きさ:5尺8寸 × 2尺9寸(176cm × 88cm)

東京をはじめ関東地方

 

畳は奈良時代から文献に記録が残っているようですが、ムシロやゴザなどの敷物を使用しない時に「たたむ」ところから、敷物の総称として用いられていました。

人が一人寝るための大きさが一畳なのは、かつて寝るときに敷いたムシロの大きさからきているようです。

今でいう畳は「厚畳」という名称で区別されていたようです。

 

「起きて半畳、寝て一畳」ということわざがあります。

必要以上の贅沢は望まないことが大切であるという教えです。昔の日本人らしいおごらない自戒の発想ですね。

 

その大人1人分とされた一畳の面積は半間×一間(0.91m×1.82m)で1.6562㎡です。

実はこの数字、不動産広告等で使われている一畳の大きさと違いがあります。

不動産公正取引協議会が定めている規約では「一帖当たりの広さは1.62㎡以上とする」と定められています。

1.62㎡というのは小数点第二位を切り捨てた0.9m×1.8mからきています。

そうしますと、洋室(壁芯で)10㎡の場合、

不動産表示では10㎡/1.62=6.1728畳、正確な寸法から換算しますと10㎡/1.6562=6.0379畳

同じ広さでも約2%不動産表示の方は畳数は大きくなります。

誤差の範囲といえばそれまででしょうが・・・

 

 

今回は長さと広さの建築用語のお話でした。

それでは次回、あなたの知らない建築用語の世界 第2弾をお楽しみに!

 

 

 

 

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